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直腸がん手術でストーマ(人工肛門)をつけた場合は?

直腸がん手術でストーマ(人工肛門)をつけた場合は?
セックスレスになりやすい病気として、直腸がんが挙げられます。

特に肛門に近い部分にがんができ、ストーマ(人工肛門)を建設する必要があった場合は、性生活を避けようとする患者さんも多いものです。

しかしストーマになっても性生活は十分にできますし、むしろQOLを上げることにつながるでしょう。

◆ストーマってどんなもの?

ストーマってどんなもの?

大腸がんの中でも肛門に近い直腸がんでは、がんの広がりや部位によって肛門まで取り除かなければならないケースがあります。最近では肛門括約筋を温存する手術が増えているのですが、それでも致し方なくストーマを建設する患者さんもいます。

ストーマには一時的なものと永久的なものがあり、腸閉塞などで一時的に利用する場合はまたいずれ自分の肛門を使用できるようになります。しかし永久ストーマの場合、その名のとおり一生付き合っていくことになります。

人工肛門というと何か特別な器具を体に取り付けるイメージがありますが、そうではなく自分の腸管の一部を活用したものです。おへそのあたりに穴を開け、そこから1~2センチほど腸管を出して建設します。

そして便が漏れないようにパウチをつけ、そこに溜めるという形になります。最初は慣れるまで色々と大変なこともありますが、正しく使えば漏れる心配もありませんし、パウチに入れておく優れた脱臭剤も色々と登場しています。

もちろん性生活も続行できるのですが、ストーマをつけているということだけでも性から遠ざかってしまう人は男女ともに多いと思います。しかし毎日を充実させ、パートナーとの愛情を確認し合うためにもぜひ一歩を踏み出してみましょう。

がんと性生活→

◆2人で性行為を楽しむ工夫を

まずは性行為前にパウチを空にし、消臭しましょう。そしてしっかり装着していることを確認します。
パウチの中に便が溜まっても外から見えないカバーもありますし、パウチを隠すためのおしゃれな下着も販売されています。オストメイト用の便利グッズを色々と調べてみましょう。

漏れ対策として、通常のシーツの下にビニール製のシーツを敷いておくのもいい方法です。万が一、柔らかい便が漏れてもマットレスまで到達しません。
また性行為前には便が柔らかくなるような食べ物を避けることもポイントです。ガスがたまるような食べ物も控えましょう。

女性で性器に違和感がある場合は、潤滑ゼリーを活用するのもいいでしょう。とにかくパートナーがストーマについて理解し、無理のない範囲で共に行為を楽しむことが大切なのです。そのための工夫を2人で色々としてみるのも楽しいはずです。

ちなみに愛撫の一環としてストーマを刺激するのはいいのですが、中に物を入れるのは危険ですので絶対に避けるようにしてください。
またストーマ外来もありますので、分からないことや不安なことはどんどん質問してみるのも大切なことです。