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不妊治療による男女のすれ違い

結婚後、特に女性は「子供がほしい」という切なる願いを持つことが多いようです。
特に近年は結婚年齢が高めな場合も多く、安心して子供を産むための上限までの時間が限られていることもあり、女性の思いは切実のようです。

さらには「結婚したら子供を持つのが当然」といった社会的な風潮はまだまだ根強く、双方の親世代から「子供はまだ?」などと声をかけられることは、特に女性側には多いようです。
そのたびにつらい思いをする、といった声も多くなっています。

焦りから、ついつい度を超したプレッシャーを男性に与えてしまうことも多く、男性は次第にストレスに耐えかねてEDとなるケースも珍しくないようです。

◆不妊治療がもたらすもの

結婚後、性交が定期的にありながら半年、1年と妊娠しない場合、夫婦のどちらか、または両方に問題があり、不妊の疑いがあると考えられます。
不妊治療では、双方の身体的な問題を調べ、さらには排卵日について指導を受けることとなります。
排卵日は月に1回しかないわけですから、一刻も早く子供がほしいと思う女性にとって、排卵日への期待は非常に大きくなります。

万が一、男性側に何らかの問題があり、排卵日に性交ができなかった場合の落胆は非常に大きく、このような女性側の過剰な期待が、男性のストレスとなる場合は少なくありません。
排卵日ごとのプレッシャーに耐えかねてEDとなる男性は多く、これをきっかけにED治療をする男性も多くなっています。

精神的な原因でEDとなった場合でも、バイアグラを初めとするED治療薬は有効です。実際に、治療薬を効果的に用いることで子供ができたという方は多いようです。
しかし、タイミングを合わせて性交をする、男性のEDを改善するなどの方法を試しても妊娠しないという人も多く、その後は人工授精、体外受精などの方法を行うことになります。
これらの不妊治療は、特に女性側への身体の負担が大きく、精神的にもストレスを感じやすく、さらには金銭の負担も大きくなるので、決して楽なものではありません。

タイミングを測って性交する時点では男性に、体外受精以降は女性に大きな負担がかかりますが、夫婦二人で、つらい時期を協力し合って乗り越えられるかどうかが、治療においても重要となります。

◆夫婦の幸せはさまざま

子供を持つことだけが夫婦の幸せではありません。
子供がほしくて妊活をしているときには、それ以外の幸せがあることに目を向けにくいかもしれませんが、実際には子供がいない夫婦の方が幸せな場合も多いのです。

子作りのためだけに性交を行うようなことが続けば、お互いに愛情を感じることも少なくなり、万が一妊娠が絶望的となった場合に夫婦関係に大きな亀裂を生じさせることにつながります。
逆に、お互いに思いやりの気持ちを持って、相手に無理をさせないように配慮して、支え合うことができれば、結果的に子供ができなかったとしても強固な信頼関係が残ります。
子供を持つことは、幸せになるためのたった一つの方法ではなく、その一つの形であるに過ぎません。生涯にわたり、夫婦で仲良く過ごせることは、子供を育てるのと同様に価値のある人生となります。

こだわりを捨てることで、幸せの形はさまざまであることに気づけるのではないでしょうか。