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男性にも更年期障害はある!

更年期といえば女性がなるものというイメージが強いのですが、近年は男性にも起こることが明らかとなってきました。女性の更年期が閉経をきっかけとするのに対し、男性の場合は男性ホルモンの分泌低下が主な原因です。 その結果、性欲減退や性機能の衰えが見られ、セックスレスにつながる可能性もあります。

◆筋力や骨の衰えや、性機能の低下も

女性の場合は、閉経という目に見える体の変化を境に更年期が訪れます。しかし男性では男性ホルモンの低下に加え、加齢やストレスといった自覚しにくい原因によって引き起こされます。そのため「よく分からないけれど調子が悪い」という状態になりやすいといえるでしょう。

年齢としてはおもに40代~50代に多く、症状は女性と同じく多種多様です。男性の体内において、テストステロンをはじめとするアンドロゲン(男性ホルモン)は非常に多くの役割を担っているため、分泌が低下するとさまざまな影響が出てきます。

その1つが筋肉量や骨量の減少です。骨密度が低下して骨がもろくなる、筋肉が落ちるなどの症状が考えられます。また男性ホルモンは認知力を高める作用もあるため、忘れっぽくなる、言葉が出てこなくなる、判断が鈍るなどの症状も考えられます。

もちろん性機能の低下も代表的な症状です。もっとも多いのは性欲の低下で、次いで勃起障害が挙げられます。特にこれまであった夜間勃起や早朝勃起が見られなくなる男性が多いようです。

◆ホルモン値を測定する検査を受けよう

さらに男性ホルモンは、意欲や闘争力、瞬発力などにも関わるホルモンです。よって分泌が低下すると、抑うつ症状や不安感、イライラ感などを生じることがあります。 またのぼせやほてりといった、女性更年期と同じ症状も多く報告されています。

いずれも命に関わるような重大な症状ではないものの、何となくおかしいという「不定愁訴」になります。しかも男性更年期の存在がまだ知れ渡っていないため、一人で我慢してしまう男性が多いと推測されています。

ですから中高年の世代で調子がよくないと感じる男性は、ぜひ一度泌尿器科や男性専用のクリニックに相談してみましょう。血中のテストステロン値を調べることで、平均値よりも低いかどうかが分かります。 もし治療すべきレベルと判断されれば、2~3週間に1度の割合でホルモンを補充する注射を受けることも可能です。

もちろん必要に応じてED治療薬を一緒に処方してもらうこともできます。セックスレス解消のみならず、健康的な毎日を送るためにもつらい更年期症状を我慢しすぎないようにしましょう。

■参考文献:男性更年期障害/邵 仁哲