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男性の体に原因がある「器質性ED」

セックスレス原因の中でも、もっとも明確なものの1つが男性側のEDです。性行為は、男性側の十分な勃起がなければおこないようがありません。 精神的な要因から起こるEDもありますが、ここでは体そのものに問題がある場合の「器質性ED」についてご紹介します。

◆動脈硬化や血管の詰まりがEDの原因に

男性の勃起が起こるためには、さまざまな条件が必要になります。体でいうなら、おもに「血管」と「神経」が深く関わってきます。

脳が性的興奮を感知すると、神経を通して陰茎に伝わります。そして血管の内皮細胞というところから一酸化窒素が産生され、陰茎海綿体の中で「サイクリックGMP」という物質が放出されます。 この物質によって平滑筋が弛緩すると、大量の血液が陰茎海綿体に流れ込んで勃起となるのです。

なんだか難しく聞こえますが、要は性的刺激が神経を伝わって陰茎に届き、血管が拡張して血液が流れ込むことで勃起する、という流れです。

ですから神経もしくは血管に何らかの問題があると、勃起が阻害されてしまいます。中でももっとも多いのは動脈硬化です。誰でも50を過ぎたころには、多かれ少なかれ動脈硬化が起こるようになります。これは血管にコレステロールや脂肪などが付着して血管壁が厚くなり、血管が狭くなってしまう状態です。

そうなると十分な血液を運ぶことができなくなるため、EDにつながります。加齢のみならず、糖尿病や高血圧などの生活習慣病によっても動脈硬化が起きやすくなります。

また狭心症や心筋梗塞などの「虚血性心疾患」を患っている場合、ごく細い陰茎動脈に真っ先に影響が及ぶためED症状が出るケースが多く見られます。ですからただの勃起障害と片づけず、全身の状態をチェックすることが大切になるのです。

◆外傷や手術の後遺症で神経が傷つくことも

また性的刺激を信号として届けるための神経も大切なポイントです。神経の損傷につながる病気としては、やはり糖尿病が代表的です。血糖値が高いまま保たれると末梢神経がダメージを受けやすくなりますし、また心臓や血圧の調整に関わる自律神経にも影響を与えます。

その他、交通事故や手術による外傷も、神経を損傷するリスクがあります。例えば事故やケガで脊髄が傷つくほか、腸などの下半身の手術の際に勃起をつかさどる神経を傷つけてしまうことがあるのです。

現在多くのED症状が、バイアグラなどの治療薬によって改善されていますが、血管や神経に致命的なダメージを受けている場合は思うような効果が得られないこともあります。

予防するためには、何といっても生活習慣病を防ぐことが第一です。そしてED症状がある場合は、それを機に人間ドックなどで血管の状態などを調べてもらいましょう。思わぬ病気の発見につながる可能性もありますよ。